この間の、就寝前ネットフリックス鑑賞作は2020年ドイツ製作「バーバリアンズ 若き野望のさだめ」。いやあ史実を踏まえたなかなかの佳作ドラマでした。紀元前2世紀頃、イタリア半島に勃興した都市国家ローマは、やがてヨーロッパ全域へと支配をひろげたローマ帝国として、地域を属州支配した巨大な奴隷制国家として隆盛。しかし氏族社会から封建社会へと変容するゲルマンの諸民族が、支配ローマに抵抗しその圧制に勝利する史実が刻まれます。娯楽要素も交えながら、ドイツ国民には有名な闘いを描く1時間もの12話ほどの歴史ドラマ、主人公アルミニウスとその反乱は史実としてゲルマン諸部族をひとつにまとめ上げ、ゲルマニアからローマを撤退させることで著名です。ローマのアメとムチの懐柔政策に対し苦闘を演じる過程に、熱い想いも伝わる佳作ドラマのことです。