先日夜のプライムは「ゼロ・ダーク・サーティ」2012年製作アメリカ2時間半。その前年に実行された国際テロ組織アルカイダの指導者であるオサマ・ビン・ラディンの殺害に至る経緯を描いた実話を元にしたフィクション映画、テロリストの追跡を専門とする女性分析官を主人公に、尋問や捜索や銃撃戦の果てに、彼の殺害までに至るサスペンス映画です。リアルな拷問描写はアメリカでは論争が起こったとも。主人公が、ラディンの連絡係の把握から、膨大な情報の解析、盗聴による追跡からパキスタン領内の屋敷の特定、上層部の説得から特殊部隊による奇襲作戦の決行場面へと、緻密に着実に担当する彼女の行動を追い描きます。米国と戦争の是非は別にして、勇敢で気力ある女性分析官つうじて、記憶に残るあの事件の米国国家の行動を垣間見る、作戦シネマのことです。