先日、ネットフリックスで一気に観終わった韓国ドラマ「梨泰院クラス」(イテフォンクラス)2020年製作70分16話。有名な韓国ソウル市内の飲食店激戦区である梨泰院(イテフォン)を舞台に業界での成功と首位を目指して仲間と共に闘う若者たちを描くドラマです。韓国内でも大きく話題となり視聴率も最上位の記録を残したとのこと、不肖の私も、鑑賞を始めた途端に即ハマり、これもまた暇を惜しんで観た韓国ドラマ。日本でも話題をよび昨年リメイク版「六本木クラス」が放映されたのは周知の話。ドラマの内容は若き主人公が、韓国一の外食企業の御曹司らの蛮行を許せず逆に殴った事で、塗炭の苦しみを受ける奈落の底へと陥れられる事から、やがて再起しその大手企業の打倒を目指すストーリー。弱肉強食を掲げ権力と専横で経営する因縁の強大な企業主に対し、人と仲間への信頼に確固とした信念を持つ主人公が、復讐への幾多の試練と窮地に挑む姿を描きます。大陸で激動の歴史を持つ韓国ドラマとして強い儒教倫理と、発展する現代資本主義の洗練された一面など多彩に描きながらドラマは進行します。仲間や友人たち各々の友情や活躍も描き、企業や権力の暗躍と抗争、大切に想う者への愛情のあり方等々、各々生き方の違いをも各語らせながら、激しくまた丁寧に描かれ進行、曖昧さや感傷も残す日本とは違う雰囲気も色濃いものがあり、興味深く愉しめます。あれこれと尚、余韻を持って韓国シネマでの高い技術力と深い内容を想う、このドラマ鑑賞のことです。
