先日、ネットフリックスで観た「罠の戦争」関西テレビ放送制作1時間余の全11話で、この1-3月に月曜夜ドラマとして放映されたものですね。内容は、息子を命に関わる重症に追いやった犯人と事件隠蔽を企む政治家集団に対し、解明と復讐に突き進む主人公と家族を描いたサスペンスドラマ。主人公を演ずる草彅剛は好演とも怪演とも言うべき絶妙な立ち回り、政治家に岸部一徳、片平なぎさはじめ、主人公に寄り添う妻や野心的な週刊誌記者らにも著名な俳優が好悪演技でドラマ水準を高めます。権力中枢より警察に圧力をかける様や、「子を産むのは女の仕事」失言、家宅捜索時のパソコン証拠隠滅シーン等々、歪んだ正義と利権の構造や腹黒さが滲む展開は政治の今にしっかり酷似。また昨年末放映した政治と冤罪事件を重ねた関西テレビ制作ドラマ「エルピス」のテーマを引き継ぐドラマともなっていて、これまた先を愉しみ一気に鑑賞。腐敗を暴いて政治の刷新も期待するドラマ鑑賞のことです。