先週にネットフリックスで観た「ロ・ギワン」2024年韓国製作映画の2時間余ドラマ。最も愛する母親が犠牲となる末に北朝鮮から中国に亡命しベルギーの首都ブリッセルにまで逃げてきた脱北者であるロ・ギワン。彼が艱難と辛苦の末に難民申請の認定申請を受け、市民権の獲得に挑む苦難に満ちた社会派ドラマです。極貧と苛烈な官僚国家である北朝鮮の日常や、宿泊する宛も無く金銭すらも奪われて公衆トイレに寝泊しながら、難民管理局による強制送還の恐怖に襲われながらも中国人社会の信頼と、愛する女性との深い絆を互いに育みながら前へと歩む姿を描きます。遠く北朝鮮から欧州での凄まじく苛烈な社会の歪みと矛盾の中で心の灯りに正直に歩む主人公に感慨も深めるシネマ鑑賞のことです。