先週に観た「パーフェクトデイズ」2023年製作日本の2時間余シネマ。ドイツの名匠の映画監督が手がけた今年のカンヌ国際映画祭で主演の役所広司が男優賞を受賞した作品ですね。その話題もあり館内もかなりの賑わいに。シネマはトイレの清掃員として働く役所広司が扮する主人公の淡々とした日常の在り様を描きます。木漏れ陽を撮るカメラ趣味や古本読みやカセット音楽聴きなど些やかな楽しみや人との逢瀬など、新鮮な喜びや愉しみ哀しみなどごく自然に描かれます。当シネマの製作過程も渋谷区内に順次設置された著名な建築家による公共トイレのPR短編シネマから転じて長編作品へと再構成された由来のシネマ作品とのこと。寡黙で優しく温かく過ごす主人公の日常と想いを役所広司が俳優の本領を発揮して観る私たちに伝播します。それは丁度、木々の木漏れ陽の温かみのように生きていく人生が描写されるような、そんなシネマ鑑賞のことです。