「ぼくの家族と祖国の戦争」を鑑賞、2023年デンマーク製作1時間半余の史実に沿うドラマシネマです。舞台は敗戦濃厚となったドイツによる占領下のデンマーク、大勢のドイツ人難民を大学校舎への収容をおしつけけられ、食糧や物資の不足、医薬も届かない中での疫病まん延で子ども達が次々と命を落とします。学長一家は彼らに手を差し伸べる否かの葛藤の日々が続きます。目の前にある惨状に目をつむり見過ごすのかどうか、様々な立場から揺れ悩む人々の姿が登場します。そしてドイツ敗戦降伏の日となります。デンマークという当時の国情も初めて知るこのシネマ、「命」を敵味方という国の違いで区別するのか、戦争の不条理と強いヒューマンな精神で戦う家族とそれぞれの姿を描くデンマークシネマでした。今日もなお普遍に大切な主題であると思う戦争シネマのことです。