シネマ「正体」を鑑賞、この2024年製作日本の2時間シネマ、これは作家染井為人の2020年発売の同名ベストセラー長編小説を横浜流星が主人公に扮するサスペンスシネマ、2022年にはTVドラマでも放映され話題となったドラマです。凶悪な殺人事件で逮捕され死刑判決を受けた主人公が、正体を隠し建設現場や雑誌編集社や介護施設などの職場を転々としながら逃亡生活を続けます。そしてその職場で彼に出会った人たちは残忍な殺人犯とは全く異なる誠実な印象を強く持つこととなります。必死の逃亡行動を繰り返す中で次第に彼の本当の姿と目的が明かされていきます。彼以外に山田孝之、吉岡里帆、松重豊らのキャストも各名演技を発揮します。主題をなす主人公の正義を貫き信じる姿に自らの半生をも自問して、溢れる熱い涙と想いもこみあげるサスペンスシネマ鑑賞のことです。尚、原作とシネマ・ドラマ各作品とでは展開と結末に変化があるとのこと、ヒューマンな精神を求める時の流れかとも思うこの事です。