先週末にシネマで観た「教皇選挙」、2024年製作2時間余の米・英合作のローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリーシネマの鑑賞です。全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者にしてバチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなり、新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘投票がシネマの舞台です。彩度が低い背景に緋色や漆黒の衣装が映えて中世の映像美の中に現代的な機器アイテムが醸し出す世俗的な要素も両存する今の教会内部が興味深く描かれます。バチカンという幽閉された空間の中にありながら、人間の嫉妬や猜疑心、崩れ去るモラル、戦争と貧困やジェンダー問題にも及ぶ壮大なテーマを閉ざされた密室内に描く、エンタメシネマ傑作の鑑賞のことです。