シネックスで観た「ジェリーの災難」は2023年米国製作1時間半余の2025年劇場公演のシネマです。長年に米国で暮らし定年を迎えた台湾出身の主人公に中国警察から電話が入り彼が国際的な闇金犯罪での資金洗浄犯の第一容疑者であると告げられます。中国への逮捕・強制送還もいわれた彼は逆に中国警察のスパイとして銀行監視や写真撮影、隠しマイクの設置や極秘の資金送金など、いわば犯人逮捕への潜入捜査役として深く加担して身の潔白に努めるべく果敢に行動するのですが。本作は実際に起きた事件であり実の被害者である彼がその体験を脚本化しさらに自ら主演を務めてシネマ化した作品とのこと。シネマは最後に描かれる驚きの展開に人生の機微にも想い及ぶ、異色で圧巻な実話シネマ鑑賞のことです。