先日に観た「でっちあげ―殺人教師と呼ばれた男」2025年日本製作2時間余のシネマ、これは日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にしたノンフィクション作家福田ますみの作品「でっちあげ福岡『殺人教師』事件の真相」をシネマ化したものです。綾野剛が主人公に扮する小学校教諭が児童への体罰を保護者から告発されます。しかもその内容は教師によるいじめとも言えるほどきくに堪えない残酷な中味に。それに嗅ぎつけた週刊誌記者が実名報道に踏み切り、その過激な記事に世間を震撼させます。これにより彼は停職と絶望の底に転落し、さらに彼を告発する大弁護団が結成され前代未聞の民事訴訟に発展。法廷に立った彼は「すべて事実無根のでっちあげ」だと完全否認、真っ向から学校と保護者に対峙する裁判でたたかう事となります。事実を曖昧にした対処と公平性を欠いた理不尽な懲戒処分が、善良な教師の教師生命や社会的生命までも葬り去ることに繋がる実話事件を描くサスペンスシネマ鑑賞のことです。