最近、就寝前の愉しみは、2015年より今年まで英国BBCとNetflixで制作放映された「ラストキングダム」鑑賞です。現在は5シーズン中の後半戦。内容は、以前に紹介した北欧のヴァイキング伝説シリーズに続く歴史ヒストリーで、舞台は9世紀英国の中心部ウェセックス王であるアルフレッドと、北方より大規模な略奪と侵略を続けるヴァイキングとの戦いを中心に描きます。物語の主人公は、ウートレッドという青年で、サクソン人豪族の子ながらヴァイキングに育てられた運命の持ち主。その荒々しい生き方を捨てきれず敬虔なキリスト教徒と衝突しながらも信頼も厚くイングランド統一への牽引者となります。歴史的事実も踏まえながら内容は進行し、原始的な共同体の名残り強いヴァイキングの習俗や、封建下、各王国での族長に率いられた砦を守る戦士団と住み着く農民の様等々、時代考証も大変に丁寧です。当時の実在した国や社会の様や、巡り登場する熱い友情や愛情の数々、雄大な英国と北欧の大自然や数々の史跡等、興味深々として飽くことなく番組は進行します。ドラマを通じ、島国ながら日本とはまた違う、遥かに英国歴史を遠望するこの間のドラマ鑑賞のことです。