次の鑑賞作は、21年フランス映画100分余の「1640日の家族」。フランスでは、さまざまな理由で家族と離れて暮らす子どもを家庭に受け入れて養育する福祉制度が充実しているとのこと。その里親と子どもとに法的関係はなく、実親が親権者であることに変わりなし。平日は里親の家庭で過ごしながら、週末だけ実親と共に過ごすなど、実際に制度化されているとのこと。このシネマは愛情に恵まれて4年半もの間、幸せに里親の下で過ごしていた少年が突然に実父が手元で育てたいと申し出があったところからは始まります。里親として本当の息子のように育てた4年半、しかし実父のわが子への思いも真剣であるという事実に直面した時に、その葛藤はどこに辿り着くのか。シネマ鑑賞つうじて、互いへの愛情と相手の幸せへの思いが強くあればこそ乗り越えることができる事、その爽やかな感動に胸を熱くして鑑賞する、本実話シネマのことです。