先の「とんび」に感銘し、この休日は原作小説家が重松清である作品を検索し、上映されたシネマを鑑賞することに。まずは2020年製作の「ステップ」、山田孝之主演のこのシネマ。突然に妻に先立たれ彼の男手ひとつで娘を育てるストーリー。娘が保育園から小学校の卒業までの10年間、亡き妻に語りかけ思いながら、彼と娘とそしてあらたな出会いへと、歩みをすすめていく展開にしみじみと余韻と感慨の2時間余。続けて、これは2017年製作の「恋妻家宮本」、何につけ優柔不断な主人公が、子どもの独り立ちを経て専業主婦の妻とのあり方、向き合い方を温かくみつめて描くストーリー。人として優しくもまた、逞しく誠実に生きていくことを問われる重松清の2作シネマのことでした。