先日のネットフリックス鑑賞作は、2019年製作1時間半余の「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」。49歳の作家ヒキタクニオ自身と年下の妻との体験をもとに綴った同名のエッセイ小説の映画化です。脇役でTVによく登場する松重豊が主人公に扮し、妻役北川景子との年の差夫婦が、妻の希望から子どもづくりに励むことが本シネマのストーリー。2人の妊活をつうじて今の医療の現実や、親夫婦ら周囲の冷たい反応に味わうショックなど、シリアスに描きます。そして涙ぐましくユーモラスな不妊治療の過程をつうじて、お互いを優しく愛し支え合う思いがいかに強いかも、丁寧にコミカルに描かれます。観た後の満足の余韻もおおいに愉しめる、シネマ鑑賞のことです。