先月勃発したロシアによるウクライナ侵攻には目が離せず、ニュース報道は欠かさず視聴。本当に怒りに震えます。その後、残る余暇時間での最近のネットフリックス映画鑑賞は、「ヴァイキング 海の覇者たち」。2013年から2020年にかけてカナダで制作されたテレビドラマシリーズで、シーズン6の全90話位のうち現在まだ30話前後あたりで、続編もまた準備されるとか。内容は表題のとおり、ヴァイキングの活躍と盛衰ストーリー。紀元6～8世紀の北欧ノルウエーやフィンランドのスカンジナビア半島を席巻し、当時のイングランドやフランス王国に侵入し農地確保と略奪を繰り返し、当時の大国フランク王国の王都パリにまで襲撃を果たす全体の流れ。その中心人物はというと、勇猛英知で北欧では有名の伝説の史実となるラグナル・ロズブロークという人物で、その生涯とその家族らの歴史系譜が題材に。西洋社会への略奪や抗争と共に、農地確保や社会建設をつうじ愛情や死別や別離、ロマンも織り交ぜながらそれぞれの人間模様を描きます。北欧の神秘に満ちた、気高く美しい山々や、深く刻まれたフィヨルドの渓谷や氷河や海と岩々の景観の見ごたえ美しさも然りながら、未だ原始共同体の名残り濃いヴァイキングの倫理や死生観や宗教観と共に、対する当時の英仏にあって確立しつつある封建社会下のキリスト教的倫理観との確執など、興味深く丁寧に描かれていて感慨します。このドラマも、これからが大山場、興味尽きず鑑賞するネットフリックスカナダドラマのことです。
