東員シネマでの先日の鑑賞作は、一昨日に封切りした「アキラとあきら」。半沢シリーズで有名な池井戸潤の小説の映画化だけに、多彩なファンで賑やかな館内です。ワタクシも彼の小説やらシネマやら大概に愉しんだファンであり上映を期待していたウチのひとり。鉄鋼や流通等の産業界や銀行内部の事件や不祥事を題材にして時に社会的に告発し感銘を受けた作品も数知れず。彼のもつ人生観も作品によく表れていて好感を持つファンも多いのでは。原作が雑誌に連載されたのはは10数年以上も前ながら、単行本化とテレビドラマ化され今回のシネマ作になったとのこと。時代も2000年代前後バブル崩壊期を背景に。内容の主人公は2人。町工場で過酷な幼少を過ごした少年と大企業の御曹司の少年とが、互いに意識し、しのぎを削りながらも前に立ちはだかる試練に対して、生い立ちに持つ理想と信念を大切に、試行錯誤しながらも突き進みます。とりわけ、描かれる2人の人生の軌跡について共感できることが多く、語られる2人の想いと考えには、作者の哲学や人生観が存分に溢れていて、つい自分の人生をも振り返ったりしてナカナカ考えさせられます。そしてこれを主演する、洒落ていて若くまた逞しい竹内涼真と横浜流星の好演には作者も監督も、コレマタ絶賛とのこと。観ていていろいろと感じその余韻も大いに愉しめる2時間余。先日のシネマ鑑賞のことです。