ネットフリックスで観た「ストロー 絶望の淵で」2025年アメリカ製作26年配信1時間半余のスリラーサスペンス、因みに「ストロー」とは英語の俗語で「我慢も限界」の意味とのこと。働きづめシングルマザーの主人公は病気を抱える娘の治療費を稼ぐため仕事を2つ掛け持ちする貧しく苦しい日々もついに家賃も払えず強制退去に追い込まれ職場もクビ宣告で絶望のどん底に。挙句に混乱の中、限界を超えた主人公は反射的に店長と銀行強盗に対し衝撃的な行動をとることになります。シネマではここまでが前半であり、そしてさらに本題の後半展開と最後のエンディング一瞬に至るまで、貧困と差別や孤独の世界を予期せぬ展開となって進行します。本作の監督タイラー・ペリーは以前紹介した黒人女性を描いた佳作「6888郵便大隊」も彼の作品とのこと。アメリカ社会の一断面が深く描かれるサスペンスシネマ、前作とはまた違う社会の不条理さや不平等さと共に、人の誠意や親切や優しさの大切さが身に沁み渡る佳作シネマ鑑賞のことです。