DVDで観た「1950 鋼の第7中隊」と別日に観た続編「1950 水門橋決戦」2021年と2022年中国製作で3時間余と2時間半の大作シネマです。この両作品は中国共産党成立100周年の祝賀作品として製作された映画との事で、朝鮮戦争の大激戦を中国側の視点で描かれているシネマ。中国では史上最高の興行となったものの韓国やアジア諸国の一部では上映禁止となったシネマです。朝鮮戦争は第二次世界大戦後の世界を形成する流れの一部として、ソ連の支援を受けた北朝鮮が突如、韓国に侵攻し大半を占領域に。それに対し米国を中心とする国連軍が圧倒的な実力を持つ陸海空軍を擁して大反攻し中国と境する鴨緑江付近にまで押し返します。しかし戦線拡大を恐れた中国は義勇軍の名称で100万人以上もの大部隊を編成し兵器や装備面での劣勢を人海戦術で補い再反攻してその結果、現在の南北国境となる北緯38度線で均衡するという歴史を刻みます。当シネマは現代史だけに政治的な誇張や美化等の脚色を織り込みながら、第二次大戦後最大の激戦となった朝鮮戦争を壮大に描く歴史シネマ、色々と感慨して鑑賞する当夜のことです。