先の休日朝、「評判がよいから」と観ることを決めた「ハケンシネマ」、2022年日本制作の2時間余です。抜群にテンポよく、最初から最後まで食い入るように観た最高のシネマでした。内容は時代の先端を行くアニメ業界にあって、内容的にも視聴率でも最も成功したアニメの称号「ハケン(覇権)」を手にするべく競い合う製作陣と人々を描いたシネマ。扮するのは最近のTVやCMによく登場する若手俳優の吉岡里帆と中村倫也、その監督を支える各プロデューサーや、制作スタッフの各々の心情や葛藤にまで競い合う劇中アニメの制作過程を通じて、丁寧にそして迫力をもって描かれます。これは直木賞作家辻村深月氏の実写映画化とか。またこれはアニメ業界を媒介にしているものの、人として自分の思いを届けるということ、人として働き生きていくというテーマにも問いにも勇気と励まし与えるような、いやあナカナカな最新のシネマ鑑賞のことでした。日本映画の将来も明るい!!