シネックスで観た「お坊さまと鉄砲」は2023年製作2時間余のブータン・フランス・米国・台湾合作シネマです。大自然と仏教の祈りにとても近くてゆったりと時が流れる暮らしのブータンが舞台です。2006年に国王が退位し民主化への転換をはかる為に国政選挙の実施を発表、そしてその前に準備の為に模擬選挙がおこなわれる事に。この報を聞いた高僧はなぜか若いお弟子さんに銃を手に入れるよう指示をすることからシネマはスタート。折しも米国から銃の収集家が現れて古い銃を住民から買い取る行為がやがて一大騒動にまで発展することに。ブータンで起こる時代の波と、そこで起こる人間模様をユーモラスに温かく、変わりゆく世界としかし変わらないものを想い考えるブータンシネマの鑑賞のことです。