先日に観た、「シモン・ペレス 人生の軌跡 夢を信じて」は22年米国作品のドキュメンタリー映画でした。主人公シモン・ペレスとはイスラエルで2007~14年まで第9代大統領を務めた人物である事を知るのもこのシネマから。遠く中東にあるイスラエルのことも今まで漠然と知るのみでしたが、流れる映像をつうじて、国の歴史変遷から政治や社会や世情など、しみじみと考え学ぶ中味となった2時間余となりました。人口1千万人位、面積愛知県ほどの小国イスラエルは、農地や地下資源にも恵まれず、ひたすら教育を重視しITと機械技術で産業化を果たした中東のシリコンバレーといわれるほどに。しかし第2次大戦後の中東での建国は、その後の中東紛争の最大の原因に。複雑な歴史経過を理解するには難解な世界歴史のひとつ。このシネマ鑑賞のみで、彼の政治面での歴史評価を下すのは、政治が絡むだけに、軽々すぎると思います。がしかし、表題にあるように、飽きなき平和と未来への夢を逞しく掲げ、敵となる国の内外の指導者らとノーベル平和賞を手にする等、協調の輪を拡げ理念を実現していくエネルギーには敬服の思いも強く感じる、本シネマ鑑賞のことでした。