カミさんに「これいいよ」と誘われ鑑賞したネットフリックス「First Love 初恋」この22年11月にドラマ放映1時間9話作。よくある恋愛モノだと決め込み隣りで傍観の構えが、さて開始した当初から完全にドラマに没入、とうとう結末に至るまで食い入り追いかけ感慨する佳作ドラマの鑑賞に。内容は1990年代後半から現在に至る20年間余の男女の物語、将来に旅客機のCAを夢見ながらも不慮の事故に遭い不遇の人生を送る満島ひかり扮する女性と、爽やかで直情の航空自衛官に進みつつもこれも一転し生き方を見失う佐藤健が扮する男の生きる様を、過去と今に至る過程の折々の出来事を並行して映像に重ねながら、またそれぞれの親や子供、職場での関わりや出会い想いなど複雑ながら心の映りも含めて丁寧に描きます。震災やコロナ禍など時代の空気も描きながらも、やはり宇多田ヒカルの楽曲から想起されたドラマ展開であるとのこと、波乱の末のラストにも希望の涙も湧くような、生きていくこれからに対して、作品は優しく背中も押すような想いも感じるドラマ鑑賞のことです。