先日にプライムでサスペンスシネマ「ミュンヘン」を鑑賞。これはステイーブン・スピルバーグ監督が2005年に制作したアメリカ2時間半サスペンス・スパイ・シネマです。先に紹介した「セプテンバー5」がミュンヘンオリンピックでのパレスチナ武装組織の拉致事件を題材にしており今日の中東問題の理解も深めるシネマだった事から、一層に強い興味で本作品をシネマ鑑賞した経過でした。このシネマはミュンヘンオリンピック事件とその後のイスラエル諜報機関による報復作戦を描いた実話小説を原作に製作されたサスペンスドラマです。シネマでは報復をおこなうイスラエル諜報機関メンバーを主人公とするものの標的となるパレスチナ側の人物からはイスラエルの姿勢を鋭く批判する場面もある等々必ずしもイスラエル目線のみで描かれていない展開となっています。むしろ両者が暗闘して暗殺に手を染めていきやがて廃人寸前に陥る苦悩がリアルに描写されていて今日の中東問題での複雑な歴史と社会矛盾の一端を垣間看る名作のシネマ鑑賞のことです。