「スヘルデの戦い」2021年オランダ作。ネットフリックスです。この映画から、はじめてこの激戦を知ることに。有名な連合軍による欧州上陸を果たすノルマンディー上陸に関わる映画は、「史上最大の作戦」や「プライベートライアン」等々、観る機会もあってか周知するものの、その後即ちに、ベルリン陥落につながるという極めて浅薄な知識しか持ち合わせておらず。しかしこれを観て、欧州にとってむしろナチスドイツから幾多の激闘を経てのことであり、その一つに祖国オランダの解放に至る当「スヘルデの戦い」が歴史上の重要史実のひとつであることも鑑賞により認識した次第。展開は、ベルギー領スヘルデ川河口において、連合側の補給港を確保するカナダ軍と阻むドイツ軍による熾烈な戦闘を舞台に、英国軍パイロット、オランダ兵士やレジスタンスに協力するオランダ女性の各々の目線に映る戦場での出来事を、連続してシーンを構成。それぞれの光景を積み重ねながら、戦争とオランダ解放に至る史実をシネマとして語る内容に。あらためて欧州の歴史の1コマと戦争の理不尽さを学ぶ映画鑑賞のことでした。