ネットフリックスでみた「ハウス・オブ・ダイナマイト」は2025年米国製作2時間余の政治社会派シネマです。ごくありふれた一日になるはずだったある日、出所不明の一発のミサイルが突然にアメリカに向けて発射されます。壊滅的な打撃をうける可能性を秘めたミサイルは誰が仕組みどこから放たれたのか不明、ホワイトハウスは混乱に陥り大都市に着弾するに至るまでの緊張と混乱が刻々と描かれます。アラスカの軍事基地とホワイトハウス、国防長官とペンタゴン、出張先の大統領と、視点を変えながら着弾間際までのそれぞれの人間ドラマが濃淡交え描かれます。抑止力という薄氷の上にある日常が表題のとおり「世界は爆弾の詰まった家」との言葉には、今の世界を表す現実の一断面である事を私たちは自覚する、社会派スリラーシネマ鑑賞のことです。


