この休日前夜に観たシネマは「ザリガニの鳴くところ」、2022年製作アメリカ2時間余のシネマでした。原作は動物学者が書いたフィクション小説として、全世界でベストセラーとなったミステリー小説とか。米国南西部にある湿地地帯での景観の壮大さと、様々に多彩な姿形となる昆虫や動植物の生態やその姿紋様の複雑さと美しさが、映像美としてシネマの進行を彩ります。映画は湿地帯に、ある青年の変死体が発見され、その容疑者として一人で孤独に暮らす美しい女性が浮かびます。主人公である彼女の行動が法廷で争われる事件を通じて、強く生きてきた彼女の人生が描かれる事で展開します。そして、裁判の判決と、やがて生を終え最後に記されたメッセージが開かれる時、その衝撃につい深く生きる意味を考えてしまい余韻も長く漂う、このシネマ鑑賞のことです。