昨年12月からと今年3月との2パートに分けて、各々1時間余の全16話で配信放映された韓国ドラマ「ザ・グローリー 輝かしき復讐」を全て鑑賞。前半パートの8話は将来を夢見る女子高校生の主人公が、同級生による残酷で凄惨な校内暴力といじめを受け、その原因で学校を退学。人生に絶望しながらも血の滲む努力の末に、美しき復讐者として社会的に登場するまでを、そして後半パートの8話は壮絶ないじめから10数年の時を経て加害者の子が通う学校教師として登場、周到に練った復讐計画を実行し、加害者を追い詰め、罪の代償を払わせる展開を描きます。全体が精緻複雑に組み立てられていて、場面を凝視しながらストーリーを鑑賞、死と復讐を同伴させ薄幸に生きる主人公が、やがて愛情にも恵まれる時は念願の安堵の想いも。感情起伏の激しさや振るう暴力の残虐さは、日本とはまた違う大陸由来の国情の差異も感じます。微妙に異なる社会や風景も、また愉しく感慨する韓国ドラマ鑑賞のことです。