最近、ネットフリックスで配信する韓国ドラマを何本か鑑賞しましたが、国情が微妙に違う為の感情表現の差異などあって、逆にまたそれも愉しみであり、特に何よりも社会問題を鋭くとらえており、エンタメ要素も加味しながらも臆せず堂々と社会の矛盾にも立ち向かうシネマやTVドラマも製作されているように感じます。他の分野も多彩な領域もあるようで、むしろ映像製作が豊富にとりくまれていると実感します。先日観た「未成年裁判」は韓国で今年製作された10話シリーズ物、実際の事件を題材化、原作の調査制作に数年を要したとか。主人公の女性判事は日本の吉永小百合を世代的にも少し若くしたような美しい大物女優が扮し、彼女の過去の傷による不良少年に強い嫌悪心を抱きながらも、原因の本質に鋭く迫り闘います。小学生殺人事件、試験紙流失事件、レンタカー窃盗衝突事件等、リアルにそれぞれの生きる姿も展開しながら、彼女の目をつうじて公平性や社会正義や人としての愛情について描いていきます。激しい社会変化を映し出し、一話一話に趣きと感慨多いこの韓国ドラマのことです。