先日観たシネマは、「アイス・ロード」。1時間半ほどのアメリカ映画、主演はリーアム・ニーソンのレスキューサスペンス映画といえば、かなりの方がタイトルから映画の全容が想定できるのでは。その一人の私でしたが、予告編でのシネマ描写に凄みがあり、厚さ80センチの氷の上を、30トンもの救出資材を積んだ重量トラックで疾走するという未体験ゾーンの設定に興味を惹かれ、鑑賞するに至った次第。ダイヤモンド鉱山にとじこめられた作業員の救出には時間制約があり、輸送途中の事故にはまた危険な陰謀が隠されており、とりわけこの準主役が演ずる悪行への強い意志ともいうべきか、ニーソンが70歳と年を取った事も相まってか、強烈に不死身で極悪で狂暴という、日本映画には登場しないような凄まじさが圧巻。手に汗握りしめ進行に食い入りながら、その結末に大きく溜飲を下げるサスペンスシネマのことでした。